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紐解くスバルの電動化戦略 〜アップデート版~

投稿日:2024年5月31日 更新日:

いつも福山店ブログをご覧いただきまして、

誠にありがとうございます。

 

鈴木でございます。

 

本年2月に、SUBARUは今後どうなってゆく? 〜紐解くスバルの電動化戦略〜

と題しまして、スバルの電動化戦略についてブログにさせていただきました。

(内容は2023年8月発表の新経営体制における方針がベース)

 

福山店ブログランキングでも現時点で5位(2024年5月30日現在)、

幸い非常に多くの方に閲覧いただき、注目度の高さを実感するとともに、

非常に嬉しく思っております。

 

果たしてSUBARUブランドがどこへ向かおうとしているのか

少しでも知っていただくきっかけになれば幸いです。

 

さて今回は、アップデート版として2つの内容を織り込みます。

 

まずは、2024年3月期決算発表に伴い2024年5月に電動化戦略がアップデートされたこと、

そして、MULTIPATHWAY WORKSHOPと題して、SUBARU、トヨタ、マツダが共同で電動化時代の新たなエンジン開発を宣言いたしましたので、その内容をご紹介いたします。

 

電動化戦略がより具体化して参りましたので、必見です!!

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目次

 

電動化がより具体化!

1.新経営体制における方針 アップデート

 

クロストレック×次世代e-BOXERを公開!

2.MULTIPATHWAY WORKSHOPを開催

 

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新経営体制における方針 アップデート(2024年5月13日公表)

 

大きく分けて4つのトピックがございます。

では、一つずつご紹介いたします。

 

アップデート項目①

2026年末時点でラインアップ予定のSUV4車種はトヨタ自動車株式会社との共同開発

 

バッテリーEVの開発は、自社独自やアライアンス活用によるものなど様々な選択肢を検討してきましたが、2026年末までにラインアップする4車種のバッテリーEVについては、トヨタ自動車との共同開発とし、両社の知見を持ち寄りながら開発を進めていくこととします。

既販車であるSOLTERRA以外の国内導入は未定です。

 

 

©SUBARU

 

これらの共同開発や、相互生産・相互供給により、先行きを見通すことの難しい時代において、トヨタ自動車とともにリスクを軽減し、開発および生産領域の「柔軟性」を確保します。

 

 

アップデート項目②

次世代e-BOXERをクロストレックにも展開!

 

トヨタハイブリッドシステム(THS)をベースとした、水平対向エンジンを搭載したSUBARUらしい独自の次世代HEVである「次世代e-BOXER」を次期フォレスターに加え、クロストレックにも展開します。

詳しくは、下部MULTIPATHWAY WORKSHOPの内容をご覧ください。

国内導入はいずれも未定です。

 

©SUBARU

 

アップデート項目③

次世代e-BOXERのトランスアクスルは2024年秋生産開始!

 

次世代e-BOXERにおいて、その基幹ユニットとなるトランスアクスルについては、2024年秋、リニューアルした北本工場にて生産を開始します。ちなみに北本工場は元々、ロビンエンジン等を製造していた産業機器カンパニー(現在は事業撤退)の工場です。

 

©SUBARU

 

 

アップデート項目④

ICE系商品ラインナップ強化を発表

 

ICE系商品ラインアップの強化の具体的内容については、具体的には触れられませんでしたが、「モノづくり革新」「価値づくり」の具体化と合わせて、今後随時発信をしていくとのことです。

※ICE:Internal Combustion Engineの略:内燃機関を有する車のこと、ガソリン車、HEV、PHEV等を指します。

 

参考文献

新経営体制における方針 アップデート(株式会社SUBARU 2024年5月13日)

 

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MULTIPATHWAY WORKSHOPを開催(2024年5月28日)

 

 

エンジンはやめない、これからも進化させる。

 

 

SUBARU、トヨタ、マツダの三社は、MULTIPATHWAY WORKSHOPを開催し、カーボンニュートラル実現に向け、電動化時代の新たなエンジン開発を「三社三様」で宣言しました。

 

MULTIPATHWAY WORKSHOP

左から株式会社SUBARU 大崎CEO、藤貫CTO、トヨタ自動車株式会社 佐藤CEO、中嶋CTO、マツダ株式会社 毛籠CEO、廣瀬CTO

 

錚々たる顔ぶれです・・・。

 

 

各CEOのプレゼン(SUBARU 11:10~)

 

3社は、カーボンニュートラル実現に向けて、電動化に適合する新たなエンジン開発を三社三様で宣言しました。新たなエンジンでは、モーターやバッテリーなどの電動ユニットとの最適な組み合わせを目指します。また、エンジンの小型化によるクルマのパッケージ革新に加え、多様なカーボンニュートラル燃料(CN燃料)*1にも対応する事で内燃機関でのカーボンニュートラルを実現します。

 

 

大崎CEOは、プレゼンテーションの中で、これからのSUBARUの開発方針についてこのように語っています。

 

“SUBARUらしいバッテリーEVを生み出すと同時に、
水平対向エンジン・AWDに高い信頼を寄せ、
これを愛して止まないお客様の期待に、
これからも応え続けます。

 

カーボンニュートラルの時代に
水平対向エンジンを輝かせ続けるためにも、
クルマの電動化技術により一層の磨きをかけていきます。
もう一方で、カーボンニュートラル燃料の活用に向けて、
水平対向エンジン自身にも、さらに磨きをかけていきます。”

 

 

SUBARUは、次世代e-BOXERと同システムを搭載したクロストレックを公開!

 

同日、SUBARUは次世代ハイブリッドシステム(次世代e-BOXER)および、クロストレックの同システム搭載モデル(プロトタイプ)を公開しました。

 

クロストレック ストロングハイブリッド

©︎SUBARU
次世代ハイブリッドシステム(次世代e-BOXER)搭載クロストレック※(プロトタイプ)

※国内発売未定

 

次世代e-BOXER

©︎SUBARU
次世代ハイブリッドシステム(次世代e-BOXER、シリーズ・パラレル式)

 

パワーコントロールユニットがエンジン上部に配置し、ガソリン車同等の燃料タンクを実現。

航続距離においても競争力の高いものに仕上がっていると、藤貫CTOは語ります。

 

クロストレック ストロングハイブリッド

クロストレック ストロングハイブリッド

©︎SUBARU

 

 

藤貫CTOによるプレゼンテーション(動画)

 

プレゼンテーション資料(PDF)

 

大崎CEOコメント(プレスリリース)

 

カーボンニュートラル社会の実現は、日本の産業界・社会全体で取り組む課題です。私たちはクルマの電動化技術を磨くと共に、カーボンニュートラル燃料の活用に向けて、水平対向エンジン自身もさらに磨きをかけます。これからも志を同じくする3社で日本のクルマづくりを盛り上げてまいります。

 

株式会社SUBARU 代表取締役社長・CEO 大崎 篤

 

大崎CEO

©︎SUBARU

 

*1:製造から使用に至る全体で、大気中へのCO2排出が実質ゼロになる燃料。水素と二酸化炭素からなる「e-fuel」や、植物などのバイオマス(生物資源)を原料とする「バイオ燃料」などがある。

 

プレスリリース(株式会社SUBARU、トヨタ自動車株式会社、マツダ株式会社 2024年5月28日)

 

MULTIPATHWAY WORKSHOP

©︎SUBARU

 

いかがでしたでしょうか。

今後の記事に関するご要望がございましたら、点検ご来店時などにお気軽に鈴木へお声がけくださいませ。

 

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